栽培日誌



 (平成19年2月5日)
 玉葱栽培の第1歩19年度作業開始です。今年は初日早々に富良野では珍しく雨が降り始めたのです。玉ねぎのハウス内80cmほど積もった雪を投雪機で飛ばして、中の雪をきれいに手で出します、そしてビニールをかけ風に負けないように留めます。雪が雨で重く腰が痛いです、今年もおいしくたくさん取れます様に祈りながらの作業でした。


(2月20日)
 玉葱の種まきの準備です。ハウス内の土を乾かして、タネバエ(害虫)予防に漢方薬”緑源Bを散布しました、細かい粒子もあり少し口の中に入るだけで漢方独特の味がしました、その他にこの漢方には植物を順調に育てる効果もあるそうです。苗床を耕して、たっぷり水を撒きまして、乾かないようにビニールをかけてます。
 今年は、化学合成肥料・農薬を50%減らして栽培する特別栽培を拡大します、普段の管理や漢方薬などで科学合成農薬を減らして、おいしく・安全な野菜を育てていきます。
 


 (2月21日)
 トルコ桔梗の種まきをしました。皆さんトルコ桔梗の花はご存知ですか?最近はあちら・こちらで見かける様になりましたが、私が作り始めた10年前はほとんど知られていない花でした、だからみんなに配って、知ってもらいました。今年もがんばってきれいな花を咲かせますので、販売ページを観てください、花色も数種類ありますのでお楽しみに!


(2月24日)
 玉葱の種まき作業です、ほとんどが機械作業でマットを一枚ずつ並べ土を入れ、種を蒔きもう一度土をつめ重ねていきます、土は専用の土を買い水を加えて混ぜます。


(2月25日)
 玉葱の種を専用のマットにまき翌日ハウス内に並べます、マット底がすべて土に付くように、板を引いて踏みつけます、玉葱の根が穴の空いたマットからで出て下の土から養分を吸ってくれます、そして水を撒き保温にシルバー色のビニールを引いて、トンネルをかけます、今年も大きくおいしい玉葱にな〜れと、祈りながら並べていきました。


(3月14日)
 最近寒さが戻ってきた中、ハウスの内では確実に春に近いています、玉葱の種から芽が出てきました。今日は今まで寒さを防ぐためのシルバーのマルチを取り除きました。かわいらしい子葉が1穴に1株づつ出ています。


(3月16日)
 今年は暖冬で雪が少なめですが、ふらのではまだ50cmほどあります、雪を早く融かすために、太陽の熱を吸収してくれる黒いものを、蒔きます。我が家ではぶん太という、豚糞を十分に発酵させて乾燥させたものを、蒔きました。
 雪が解けていくと気分がだんだん忙しくなってきます。


 (4月9日)
 外の景色がようやく春らしくなりました、ハウス内は常夏気分です。今日は花(トルコギキョウ)の植え付けするための準備です、肥料をまいて耕します、高畝のベットを作ります。そして水を撒くチューブを入れマルチを張ります。これでほとんど準備完了です。


(4月11日)
 ハウス内にトルコギキョウの定植を始めました。白色、覆綸紫、覆綸ピンクなどの色がつぎつぎと植えられていきます。まだまだ小さい苗ですがていねいに植えていきます、開花予定は8月のはじめ頃、きれいな花を咲かせてくれると思います。


 (4月25日)
 ようやく暖かくなり始めた今日から、玉ねぎの定植作業を始めました。例年並に始まりました、これからの天候に期待します。
作業はほとんど機会作業ですが、始まりと終わりの1部は手作業になります。


(4月26日)
 玉ねぎの定植が始まり玉葱の苗も大きくなり葉先を切り揃える作業です、北海道はようやく暖かくなり定植作業も始まりこれかれ本番です。定植後今日は雨も当たり、これから暖かく順調に育ってほしいです。


(4月27日)
 きのうの雨が夕方雪に変わり、今朝は一面銀世界に逆戻りです、玉葱が植えられた畑では、雪の中に植えられたみたいです。過去にも定植後雪が積もった事がありますが、玉葱は意外と寒さにも強く平気でした、この雪もお日様が当たるにつれ徐々に解けていきました。


 (5月16日)
 玉ねぎの植えてある間を中耕して歩きました。この作業の目的は、表面の硬い層を壊し土壌中に酸素を入れて、根の伸張を良くします。また小さく発芽してきた雑草を引っ掛けて抑制します。
1日で3,000坪ほど歩いたらさすがに、翌日裏ももが痛かったです・・・


 (6月7日)
 畑の一面にスプリンクラー(水を撒く装置)をつなげます、太いパイプや細いパイプをつなげていきます。定期的に雨が降ればいらないのですが、この近年は雨が多かったり、少なかったりと極端な天気が続いています。今年は晴れの日が多く玉ねぎには少し雨がほしいです。


 (6月9日)
 除草剤散布、(ゴーゴーサン乳剤)を300坪あたり500mlいれました。出来る限り人が入って手取りする方が良いのですが、どしても雑草のほうが勝ってしまうのでまきました、一部(サラダ用玉ねぎは、頑張って人が拾って歩こうと思っています。


 (6月25日)
 6月の日差しを浴びて、すくすくと大きくなってきました。それと同時に病害虫も増えてきます、被害が広がらない内に、薬を散布しました。 写真の玉葱はサラダ用で、漢方薬(緑源)や病害虫に強くするために、液体の肥料を混ぜて散布しました。皆様に生で食べていただきたいので、無農薬で育ていきます。



(8月2日)
 玉葱の収穫が始まりました。玉葱を掘り取って集めます、専用の機械でスチールコンテナに集めていきます。
今年のサラダ用玉葱は、効果のある雨がほとんどなく何回も水まきをしたのですが、晴れた日の水まきはすぐ乾いてしまうので、なかなか効果がでませんでした。今回も農薬を撒くことなく仕上げました。除草剤も使わなかったので、草取りは大変でした。昨年よりやや小さいけれどとてもおいしい物が出来ました。


(8月5日)
 玉葱の葉を切る作業です、葉を付いたままコンテマに詰めてきます、それをあけて葉を切り落として悪い玉ねぎを取り除いてコンテナに戻します。


(9月4日)
 来年の準備として畑の秋起こしです。プラウという作業機で天地返ししています。これから秋の長雨が降ったりするので、晴れ間を狙って行います。


(9月10日)
 これも来年の準備です、ハウス内や玉ねぎ畑にコンポスト(完熟堆肥)をまきます。少しでも畑を軟らかくして、根を伸びるのを助けます。水はけ・保水も助ける効果もあります。人界戦術ですが来年の野菜達がおいしくなるのを、期待してまいています。